徘徊は無目的に行うものではなくそこに意味がある

徘徊の意味

認知症の症状で起こる徘徊には原因があります。原因といっても一つではなく複数考えられるのです。

見当識障害が原因による徘徊です。認知症の症状が進むと現在自分が置かれている状況や時間などの認識力が低下してきます。すると本来自分のあるべき場所を求めて徘徊行動を繰り返すようになります。

不安やストレスも徘徊の原因となります。今現在置かれている環境に居心地の悪さを感じて、安心できる場所に帰りたいと考えるようになります。昔の記憶を鮮明に覚えていたりしますので、生まれ育った実家や長く住んでいた場所に戻りたいという気持ちが芽生えてきて、そこへ向かうために徘徊行動を起こすのです。

認知症になる原因はさまざまですが、前頭葉にある側頭葉が委縮することによって起こる前頭側頭葉型認知症の場合、徘徊行動が見られやすいのです。

前頭葉側頭葉型認知症では同じ行動を繰り返す習性があり、同じ場所を何度も徘徊する傾向が強く見られます。この場合の徘徊は同じ行動を繰り返すため、迷子になるリスクは低いと考えられます。

一見理由もなく徘徊しているように感じられる認知症患者の徘徊行動にはそれぞれ適切な理由があるのです。それなのにその欲求を無理に抑えようとしてしまうと、それが患者にとって強いストレスとなり暴力的な発言や行動を引き起こしてしまったり、症状をますます悪化させたりする原因となります。

そのため大変かもしれませんが、認知症患者に徘徊行動が見られるようになったらその家族は一緒に出掛けて事故や転倒といったケガのトラブルが起こらないか、迷子にならないようにしっかりと見張っておく必要があります。

ご家族の負担を軽減するために、「認知症による徘徊の予防や防止に効果的な徘徊防止グッズ【ケース別】」という記事ではお役立ちのグッズをご紹介しています。
道具を上手に使って、介護者の方も元気に介護を行いたいものですね。

【参考リンク】
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000064084.html
http://www.alzheimer.or.jp/?page_id=2196